救命救急、がん診療拡充へ 市立川崎病院を再編再整備 – カナロコ(神奈川新聞)



 川崎市は、市立川崎病院(川崎区新川通)の機能強化を図るため、増築や院内改修を伴う再編整備基本計画をまとめた。市南部の医療ニーズの増加に対応し、敷地内に新たに救命救急センター棟を増築し救急機能を強化するほか、がん診療機能を拡充する。2025年度の整備完了を目指す。

 同病院は01年の新病院完成以来、市の基幹病院として高度・急性期医療、救急医療を中心に小児や高齢者、妊産婦などに幅広い医療を提供している。

 同病院は許可病床713床。地上15階地下1階の病棟、地上4階の外来棟、地上5階の中央診療棟で構成し、延べ床面積は4万9千平方メートル。開院後に救命救急センターなどを開設してきた結果、施設の狭隘(きょうあい)化と老朽化が課題となっている。

 例えば、救命救急センターでは、ER(救急救命室)が1階、病棟が9階に分かれ、非効率な配置となっていた。また、川崎南部保険医療圏(川崎・幸・中原区)の25年の推計患者数では、15年比で入院が25%増、外来も16%増が見込まれており、同病院の受け入れ態勢の拡充が課題だった。

 開院以来の大規模改修となる計画では、病院の敷地内の空地を利用し2階建ての救命救急センター棟(延べ床約1240平方メートル)を新築。救命病棟も拡充、2階に移し一体運用を図る。

 がん診療では外来化学療法室のベッドを2倍の20床に増設し、現在は手狭で受け入れていない立ち会い分娩(ぶんべん)もできるようにする。感染症病棟は2室増の7室にし、精神科救急も保護室を2室増の6室に増やす。

 また、多摩川の洪水浸水を想定して4階建てのエネルギー棟(1610平方メートル)も建設。現在、地下にあるコージェネレーション(熱電併給)室やボイラー室を移設する。

 エネルギー棟と救命救急センター棟の建設から着手し、順次、移設しながら院内改修も進める。事業費は32億円を想定。再編整備後の新入院患者数は3千人増の1万7千人を見込む。





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