著名投資家のアイカーン氏、富士フイルムの米ゼロックス買収に反対表明 – 日本経済新聞



【NQNニューヨーク=滝口朋史】著名投資家で米事務機器大手ゼロックスの筆頭株主であるカール・アイカーン氏は12日、富士フイルムホールディングスによるゼロックス買収に反対する考えを表明した。著名投資家のダーウィン・デーソン氏と連名でゼロックスの株主に向けた公開書簡を12日に公表、「ゼロックスの取締役会は構造的に破滅しており、何かをしなければ富士フイルムによる合併は最終的な死の兆候になる」と合併に反対するよう訴えた。

 「由緒ある米国の象徴である企業の経営権を1セントも支払うことなく手に入れる、富士フイルムにとっては驚くべき成果だ」。アイカーン氏は公開書簡で富士フイルムによる買収の仕組みを批判。ゼロックスと合併する富士ゼロックスで会計不祥事があったことなどに触れたほか、合併に伴う「特別配当は『我々の資産』から支払われる」と米ゼロックスの資産を取り崩す仕組みに苦言を呈した。

 富士フイルムによるゼロックス買収は子会社の富士ゼロックスの株式を活用し、富士フイルムからは現金が外部に流出しない仕組み。アイカーン氏は業績が低迷しているゼロックスに対し、富士フイルムとの合弁関係の見直しを求めていたとされる。新たな合併の仕組みでは米ゼロックスが自社の株主に対して25億ドルの特別配当を支払う予定だが、アイカーン氏は公然と反対した。

 米ゼロックスは12日「今回の合併は成長見通しや将来の価値を創造する強固な財務と、実質的な配当を即座に支払う合併後の会社から株主が利益を得る機会をもたらす」との声明を発表。富士ゼロックスとの合併は数カ月にわたり検討した選択肢のうちで最良だと強調した。





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です