ブロックチェーンスタートアップのElectrify、東京電力と覚書を締結——P2P電力取引マーケットプレイス「Synergy」を共同で実証実験へ – THE BRIDGE,Inc. / 株式会社THE BRIDGE (プレスリリース) (ブログ)



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ブロックチェーンスタートアップのElectrify、東京電力と覚書を締結——P2P電力取引マーケットプレイス「Synergy」を共同で実証実験へ

Electrify は、ブロックチェーンを使って人々が P2P マーケットプレイス上で電力を売買できるようにするシンガポールのスタートアップだ。同社は今日(原文掲載日:4月13日)、日本最大の電力会社である東京電力と覚書を取り交わしたと発表した。この覚書には、シンガポールを拠点としてマーケットプレイス「Synergy」開設に向けた PoC の共同開発が含まれる。提携関係がスムーズに進めば、Electrify は同社のシステムを日本の電力インフラに組み込めるよう協業を進めることになるだろう。

Synergy は野心的なプロジェクトだ。うまくいけば、その成果はブロックチェーンを活用して、都市全体での電力の消費のされ方(および販売のされ方)を根本的に変えることになるだろう。Synergy はまだローンチしていないが、これを使うことで誰もが電力を供給者から直接入手できるようになったり、民間の発電者から購入できるようになったりすることが期待されている(つまり、人々が電力を販売できるようにもなる)。

例えば、ソーラーを使って電力を賄っているスタートアップオフィスでは、消費する以上の電力が発電されてしまうこともある。Electrify は、マーケットプレイスを介してセラーにバイヤーを見つけてもらう存在にもなりたいと考えている。大規模に導入されれば、大幅にムダを抑え、人々に再利用可能エネルギーへの移行を促す経済的なインセンティブをもたらす可能性もあるだろう。

ニューヨーク市ブルックリンでは昨年、Brooklyn Microgrid という同じようなプロジェクトがローンチした。これは、近所に住む人々同士が電力を売買できるというものだ。このプロジェクトの問題点は、マイクログリッドシステム(小規模送電網)を使っているため、近隣から外へはスケールできないというものだった。

Electrify の COO で共同創業者の Martin Lim 氏は、e27 との対話で次のように述べた。

シンガポールで言えば、私が Tuas(シンガポール西端)で発電して、あなたが Pasir Ris(シンガポール東端)に住んでいたとしたら、マイクログリッドを使って送電する物理的手段はありません。我々は都市送電網を横断して P2P を実現させるので、世界を変えられる存在です。

(ここで)ブロックチェーンが重要な理由は、分散型台帳を通じて各取引が容易になるからだ。分散型台帳は、透明性をもって、すべての取引をスピーディーに文書化する手段を提供する。また、スマートコントラクトを活用していることから、伝統的な電力会社で長きにわたり使われてきた契約合意書が〝民主化〟され、誰にでもアクセスできるようになるだろう。

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東京電力は、日本の関東地域、山梨県と静岡県の一部で首位の電力会社だ。世界十大都市の一つである東京も含まれる。

今回の合意は、(Electrify にとって)巨大市場に参入する上で大きな商機を意味します。この市場に参入できることは、負担が大きく、努力が求められ、コストもかかるでしょうから、我々を支援してくれる存在として東京電力のような大会社を迎えられることは、大変意味のある合意です。(Lim 氏)

Electrify は、伝統的な電力会社を競合とはみておらず、むしろ、彼らのカスタマサービスの改善に使ってもらえるシステムになれると考えている。

例えば、東京電力は自社の福島原発事故の被災により激しく打撃を受け、関東地域での競争激化にもさらされている。もし Electrify のシステムが始動すれば、消費者心理を再構築するのに役立つ差別化されたサービスを東京電力に提供できるかもしれない。

約5週間前、Electrify はトークンセールで3,000万米ドルを調達したと発表した。調達した資金の一部は国際展開に使う計画だが、その際にはそれが日本市場とは言及していなかった。この ICO は、同社が東京電力の注意を引く上でも役立ったことだろう。

Electrify は次のようにも語っている。

Electrify が5月に日本で発表する次の発表では、我々の日本市場参入のコミットメントをさらに強化するものになるだろう。

【via e27】 @E27co

【原文】

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