過去に「カーコンビニ倶楽部」や中古車情報マガジン「カッチャオ首都圏版」などの事業を展開、翼システムが破産開始(帝国データバンク)



 翼システム(株)(資本金8000万円、東京都江東区亀戸6-21-8、代表道川研一氏)は、2017年10月25日に債権者より東京地裁へ破産を申し立てられ、2月6日に破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は斎藤淳一弁護士(東京都港区西新橋1-21-8、さいとう法律事務所、電話03-3504-3651)。

 当社は、1973年(昭和48年)12月設立。独立系のソフトウェア開発、販売業者で、自動車整備業や同電装業、板金塗装業向けの業務用アプリケーションである「スーパーフロントマン」の全国販売を展開。99年には新ロードサービス「カーレスキュー70」のサービスを開始するほか、2000年には関係会社を通じて短時間で車の板金塗装や車検を行う「カーコンビニ倶楽部」の管理運営を展開、さらに2001年には中古車情報マガジン「カッチャオ首都圏版」を創刊するなど積極的に事業を拡大し、2001年3月期の年収入高は約317億円を計上していた。

 この間、99年2月には法人税法違反容疑で当社および代表でオーナーの道川氏が起訴され、同年3月には同氏が代表を辞任する事態となったが、一方では以降もカーコンビニ倶楽部の加盟店を順調に伸ばした結果、当社ソフトシステムの販売も伸び、2002年同期の年収入高は約393億円に、2003年同期にはカーコンビニ倶楽部の追加メニューとして、整備業者を対象に車検の検査・見積りシステム「ヤマト車検」を開始し、約565億円の年収入高を計上していた。

 しかし、自動車業界での地位確立を急ピッチで進めてきたことによる新規事業展開や子会社支援、企業買収などの投資から社債を含めた有利子負債が多く負担が増大していたうえ、当社と「カーコンビニ倶楽部」におけるリース取引を巡る問題が指摘されたことで、業績は急速に悪化。2004年同期の年収入高は約440億円に落ち込み経常損失を計上、2005年同期の年収入高も約345億6200万円にとどまり2期連続の経常損失となっていた。

 このため、2004年2月には情報企画事業部を、2005年12月にはパッケージソフトウエア事業を、さらに2007年1月にはロードサービス事業「カーレスキュー70」を売却。業容は縮小を続け、2006年3月期は年収入高約244億3400万円にとどまり、約28億6000万円の欠損計上を余儀なくされていた。その後も、事業売却を行うなど債務の圧縮に努めてきたが、近年、実質的な活動は停止していた。破産を申し立てた債権者との間で係争中であったが、ここに来て結論が出たことに伴い今回の措置となった。

 負債は数十億円にのぼる見込みだが、今後の債権調査により確定する予定。

 なお、「カーコンビニ倶楽部」事業については2007年に別会社へ譲渡されており、現在も運営を続けている。





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