スペースワールド、27年の営業に幕 惜別の列 – 日本経済新聞



 北九州市のテーマパーク「スペースワールド」が31日、最後の営業日を迎えた。午前8時の開園前から、入場ゲートには別れを惜しむ大勢の来場者が列を作った。遊具の中には待ち時間が4時間を超すものも。年越しイベント後の1月1日午前2時に閉園し、27年余りの営業に幕を下ろす。

スペースワールドの営業最終日に花火が打ち上げられた(31日、北九州市八幡東区)

スペースワールドの営業最終日に花火が打ち上げられた(31日、北九州市八幡東区)

 午前7時半に園に着いたという福岡県春日市の葉石昌夫さん(42)は「デートでも訪れた思い出の場所。娘の誕生日にも来ていたので、閉園は寂しい限りです」と感慨深げに語った。

 園内のダンスショーを楽しんでいた山口市の磯村美鈴さん(41)は「最後なので、ここで知り合った6組の友人や家族と訪れた。子どもが大きくなるまでもっと続けてほしかった」と、娘と舞台に声援を送った。

 夜に開かれた花火イベントは、シンボルのスペースシャトル像を包み込むように鮮やかなレーザー光線や花火が彩った。来園客はスマートフォンで撮影したり、拍手をしたりして10年ぶりに復活したショーを楽しんでいた。

 スペースワールドは1990年4月、新日本製鉄(現新日鉄住金)八幡製鉄所の遊休地に「総合宇宙レジャーランド」を掲げて開業。製鉄会社の多角化路線の象徴としても注目を集め、ピークの97年度には約216万人が来場した。

 遊具トラブルや競合激化で2005年5月に運営会社が民事再生法適用を申請。加森観光(札幌市)グループが営業を引き継いだが、新日鉄住金との賃料交渉不調などで閉園が決まった。





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